~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

HOMEブログページ ≫ 運動不足、感動不足 ≫

運動不足、感動不足

年末の大掃除で
ラジオを聴きながら部屋を片付けていると
認知症の方たちのネットワークについての
番組をやっていました。

認知症患者の介護者の
ネットワークではありません。
認知症患者自身によるものです。

その出演者の皆さんの
前向きな姿勢
明るさに驚きました。

自身の認知症という病気特有の
問題に対する
様々な配慮や工夫を共有しながら
働き続けていたり
生きがいのある人生を
切り開き続けている

認知症患者数の将来予測は
一概には難しいようですが
一説によると
2050年代に約1千万人近くなる?

日本の人口が減ってゆくのに
何分の一が認知症患者になるのでしょう。

認知症と診断されたら
大変なショックを受けるでしょうし
今後を悲観するのは
当然だと思います。

しかし認知症は
不治の病ではありますが
その進行を遅らせることもできるし
死ぬ病ではありません

認知症と診断されても
いかにその進行を遅らせるか、

誰かのために、自分のために
いかに生きがいある、感動のある
人生を送るか

聖路加の日野原先生が言ってらしたらしいですが
運動不足より深刻なものは
「感動不足」かもしれません。

ご老人で認知症でも明るい患者様を見ていて思うのは
彼らは見たことをすぐ忘れてしまっても

同じ花なのに見るたびに
「きれいねー」と感動できる
初めて見るかのように、です

やがて国民の少なくない比率の人口が
認知症と診断されるようになるなら

もはや認知症という病気でなく
「認知障害を持つ人」として

社会多様性の中で
お互い注意点を共有しつつ
社会の一翼を担っていく、というのも
ありなのではないのか

そう思いました。



 
2021年12月31日 19:37

モバイルサイト

医療法人 入江歯科医院スマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら

院長の私的ブログ 日々雑感
ブログ一覧